自転車袴


さて、名古屋で自転車はとても有効な交通手段です。
平らな土地が多く、道路が広いからです。

ところが着物で自転車に乗ろうとすると、いろいろ不都合があります。
第一、外に出しっぱなしの自転車は触るだけで汚れます。
裾がひらひらした着物で、自転車に近づきたくありません。

汚れが気にならない着物でも、
乗っている間に裾が乱れるので、長距離は問題です。
裾を気にして危険になってもダメです。

良い物を見つけました。

淡交社編集局編の
茶の湯手作りBOOK 簡単ソーイング おけいこ着・水屋着
という本に出ていた
D:水屋パンツ
という袴です。

これはエプロンの裾がズボンの足になったような物で、
そこに足を1本ずつ入れ、紐を腰に回して前で結ぶというものです。
着たり脱いだりが、とても楽です。
自転車に乗る寸前に着て、降りた直後に脱ぐことも出来ます。

実際に作って自転車に乗ってみました。
ところが自転車に乗っていると、股割れパンツなので、
前がひらひらして中が見えてしまいます。
これは不便。

そこで、足首から前の左右の部分を途中まで縫ってしまいました。

ほらこんな具合に、足を一本ずつ入れます。
紐を結べば、この通り。
下から前の部分を縫っても、ちゃんと足が開くし、自転車に乗っても、もう中が見えません。

ただしこの布、実は廃物利用なので、ちょっと長さが不足しています。
本の寸法通り作れば、もう少しゆとりがあるはずです。
撥水性の薄手のポリで作ったので、携帯に便利です。
これから活躍しそうです。


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