鮟鱇の吊し切り


いつも行くスーパーの鮮魚売り場。土曜日には地元の魚が出ています。
あれ?今日は鮟鱇がいる。ちっちゃな鮟鱇です。

“鮟鱇?安くしとくよ。1匹300円2匹なら500円だよ。ここの部分しか食べるとこないから、ちょっとしかないよ。
ぬるぬる滑るから、はさみで切ってね。”

さぁ、今日は豪勢に鮟鱇鍋です。どこかの料亭へ鮟鱇鍋を食べに行った気分になってみようじゃありませんか。
鮟肝も食べられますよ。

さて、持ち帰った鮟鱇。ちっちゃいけど、おっかない顔をしています。
頭ばかり大きくて、まるでカブトガニみたいです。おまけに皮膚はぬるぬるで、とげというか、角というか、ちくちくしています。
口は世にも恐ろしげなとげのような歯がいっぱい。
おまけに一匹はおかしな生き物を口にくわえたままです。

さ〜て、どう料理をしましょうか。

ぬるぬる滑ってしょうがないので、たわし掛けに引っかけました。
真ん中の腹びれはまるで足のようです。

おもて うら

よ〜しゃ!
鮟鱇の吊し切りです。
表は骨でごりごりなので、柔らかい腹側から攻めるとしましょう。

ひれの横に大きな穴がありました。えらの穴のようです。
両側の穴から、口に向かってはさみを入れました。
すると不思議、蓋がぱたんと開いたようになって、中から内臓が出てきました。
ぴかぴか、新鮮な内臓です。肝だけを取り分けて、あとはお庭の花の餌になります。
頭をはずし、ちっちゃな胴はよく切れる包丁(肉切り包丁)でぶつ切りにしました。

というわけで、
無事、鮟鱇鍋ができました。とてもおいしかった(ような気がしました)
お肌によさそうなぬるぬるの皮も、なかなかの美味・・・
ちっちゃな鮟肝も、れっきとした味がしました。


うまこのお勝手

inserted by FC2 system