まるごとアンズで杏仁豆腐

2007/06/23


この季節になるとアンズが実ります。

幼なじみの畑にもアンズの木が一本あって、

アンズの実を一箱送ってくれました。

上の写真は去年の物。今年はもう少しよく熟していました。


幼なじみはいつもアンズのジャムを作るというので作り方を教えてくれました。

まずアンズをタワシかブラシでよく洗って、傷んだところを取ります。

アンズの実の溝にそってぐるりとナイフを入れひねると実が割れます。

アボカドのようです。


さらに半分になった実を4つに切るとタネが簡単に取れます。(8つ割りですね)

切ったアンズを大鍋に入れ上に白砂糖を載せます。とりあえず適当に入れました。

一晩そのままに置くとアンズから水が出てきます。

砂糖が溶け残っていても、かき回すと上のようになりました。

火にかけ煮ます。焦げないように火を調節して時々かき回します。

30分ほど煮ると良いようですが、目を離したすきに吹きこぼれてしまいました。

アク取りをして味見をすると、とても酸っぱかったので砂糖をとどんどん足して好みの甘さにしました。

沸々と煮立っている間にきれいに洗って乾いた瓶にジャムを入れ、すぐにしっかり蓋をして逆さまに置きます。

ジャムの熱でビンと蓋の内側が熱消毒になるのだそうです。


さて、杏仁豆腐というスイーツがありますが、

これの特徴は独特の香りです。

実はこの香りはアンズの種の香りなのです。

杏仁豆腐も出来るよ、という幼なじみの一言で、ちょっとネットで調べてみました。

3種類のレシピを見つけましたが、それらを参考にして作ってみました。


まずアンズの中にある種を、集めました。多いような少ないような・・・


ギンナン割りで1個割りましたが、大変硬いので割り器が壊れてしまいました。

それならばと、モンキーレンチで挟んでハンマーで、とがったところを思い切りたたき割ります。

平らなところをたたくと中身まで潰れてしまいます。

アーモンドによく似た実が出てきました。ちょっと平べったいかな。

薄皮が案外厚くて簡単にむけました。

薄皮が乾燥している時は水に10分ほど入れておくと、むき易くなるそうです。

殻の中の実 皮を剥いた物
これが杏仁

実の入っていない物もあったので全部で25個ほどになりました。

皮を剥いていると杏仁豆腐の匂いがしてきました。

杏仁をすり鉢に入れてすり潰そうとしたのですが、ちょっと大変だったので、

ミキサーに入れ、水400ml(2カップ)を加えて10秒ほど回すと白く濁った液になりました。

ふきんでその液をこして軽く絞って、取っておきます。

一方、寒天1本分(4gの小袋を2袋)を400ml(2カップ)の水に入れて煮溶かします。

寒天がすっかり溶けたらその中に砂糖大さじ6をいれ溶かします。

溶けたところへ、こした杏仁液を入れ、もう一度沸騰させます。

火から下ろし牛乳100ml(1/2カップ)をかき回しながら少しずつ加えていきます。

溶け残った寒天などを取り除くため簡単にザルなどでこします。

かなり量が多くなりましたが、何とか入れる容器がありました。(いつものケーキを焼く容器です)

寒天なので冷蔵庫に入れなくても固まるのはありがたいです。

なんと言っても容器が大きくて冷蔵庫に入りません・・・

一日おくと風味が一層良くなると言うことですが、固まったところで、とりあえず試食です。

斜めと横にナイフを入れれば、菱形の杏仁豆腐です♪〜

写真うつりが良いように赤い容器に入れてみました。

そしてもちろんフルーツとシロップの代わりに作ったばかりのアンズジャムをかけてみます。

香りをここにお伝えできないのがとても残念です。


杏仁豆腐の香りが最高〜!


寒天の箱の分量より牛乳の分だけ多いので柔らかさもとても良い感じです。

牛乳が少なめなので白い容器ではちょっと色が薄く感じるかも知れませんが

牛乳臭さもなくあっさりとして杏仁豆腐の香りが引き立ちます。


追記

アンズの種類によってはタネがにがい物もあるそうです。

また、市販の杏仁には北杏と南杏があって、北杏は苦いそうです。

味が不明な時は最初に試してみる必要があるかもしれませんね。



うまこのお勝手

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