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名古屋には牛すじ大根という料理があります。
牛すじと大根の薄切りを八丁みそ（赤みそ）で甘く煮込んだ料理です。
弱火でとろとろ時間をかけて煮こむのです。
でも、長く煮ていると大根がだんだん溶けてしまって、ちょっと寂しい。
誰かがこんにゃくを入れる、とんちゃんも入れると教えてくれた。
やってみました。
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とんちゃん、豚の腸です。
きれいに洗って、さらに脂の部分を丁寧に取り除き、下ゆでします。
左が洗ったとんちゃん。真ん中が取った脂。右は下茹でしているところ。
ホルモン特有のにおいがします。
茹でたとんちゃんと同様に牛すじも脂肪部分を取り除き、
適当に切って、下ゆでします。
こんにゃくは薄く切ります。
牛すじ、こんにゃく、とんちゃんを一緒に煮ます。
赤みそに麹みそを少し混ぜて酒とみりんとおろしショウガと砂糖を入れます。
弱火でことこと煮ます。
２〜３日かけて少しずつ煮ていきます。
煮詰まったらみりんか酒か水を入れて
味を見ながら味噌と砂糖を足していきます。
はじめは固いとんちゃんも、次第に柔らかくなっていきます。
はじめはホルモン特有のにおいが鼻につきますが、
次第に味噌のにおいと混ざっておいしそうな匂いになっていきます。
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はじめはみそ汁のようですが、次第にコテコテどろどろの物ができあがっていきます。
チョコレートのようにも見えます。甘くて渋いその味わいはチョコレートと通じるところがあるかもしれません。
もちろん茹でた牛すじ、茹でた豚ホルモンを使えば手っ取り早くできますが、
生のよい物があったときに作ると臭みも少なく、おいしくできます。