その1 模様描き その2はこちら
九寸の名古屋帯用白い反物がありました。
夏用の透ける九寸帯です。
このまま帯に仕立ててもよいのですが
ちょっとさみしいので模様を描くことにしました。
自分で描いても良いのですが、どうもうまく描けないので、
伊勢型紙を利用することにしました。
市販でまだ切ってない伊勢型紙があります。
こんな感じでカッターで黒い部分を切り取ると
伊勢型紙ができあがるというわけです。
夏なので、今回は団扇柄を選びました。
ぺんてるの布染め用絵の具(アクリル絵の具)を使って
白い帯用反物のお太鼓と前の部分に絵を描くことにしました。
さあ、どんな色にすればいいかな、いろいろ試し描きをしてから、
帯に描いてみました。
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模様の位置は体格と帯の結び方で違ってきます。
今回は自分用でなく、私より大柄な人用です。
結び方は、一応、引き抜き結びのお太鼓柄の予定です。
引き抜き結びの場合、お太鼓の模様はタレの端から(40〜65)cmほど。
前の柄は手先の端から(胴回りx2.1)cmほど。
そして、引き抜き結びをしない時のために上下が反対になってもいいようにします。
さて、この帯、実は長唄の発表会用なのです。
団扇の模様は夏らしくいいと思うのですが、
もうちょっと格調が高い方が良いかもしれません。
格調高く、上下が無く、夏らしい模様は?と考え、
観世水模様を選びました。
下に置いたお手本を透かして写し描きしました。
前の柄、うちわと観世水です | お太鼓柄の観世水です 前の柄より大きくしました 織り地の横筋を利用して フリーハンドで描きました |
さあ、模様が出来ました。
次はいよいよ、帯の仕立てに入ります。