木綿布で帯作り

2007/1/20


ステキな木綿の布を見つけたら、自分で帯を作れると、うれしいですね。



☆ 布選び ☆


布を準備しましょう。ある程度しっかりした布が扱いやすいです。

木綿の滑らないものを選ぶといいです。

外国製の布は色が出て着物に付くと危険です。日本製のしっかりした布が安心です。

帯芯は帯用木綿芯地が扱いやすいのでそれを使っています。

お太鼓や前の部分にうまく模様を持ってくるのが難しいので、最初はこまかい模様の布がいいでしょう。


例えば、下のような布です。


慣れてきたら、柄出しを考えて作れるといいですね。

下の布はどこをお太鼓に持っていこうか色々考えました。


柄が大きい場合はちょうど良いところに模様を持ってくるのに大変苦労します。

布が沢山必要だったり、見えないところで縫い合わせたりする事もあります。

左の緑デージー帯は大変に苦労しました。


裏と表を違う布にするとリバーシブルになります。

タレと手先を無地にするとまた雰囲気が変わります。



☆ 用尺・必要物品 ☆


胴に二巻きして、お太鼓結びか角出しにするために、

胴に巻く部分巾15cm、長さ250cm

おたいの部分巾30cm、長さ100cm

で作ってみます。

背の高い人は巾は16cmと32cmくらいあったほうが良いです。

締めやすい長さの帯があれば、それを参考になさってください。

布は縫い代を含めると105cmx150cm必要になります。

(ただし、裏を別の布にするのであれば、縫い代分が多くなるので、表地は105cmx95cm 必要になります。)

この他必要になるものは

はさみ、帯芯(今回は帯用)、丈夫な糸(ポリまたは木綿)、アイロン、(ミシン)、印付け用品(色鉛筆でもOK)





☆ 布を裁ちます ☆


左の図はピンクが帯地です。

縫い代を2cm程度とって布を裁ちます。

1番上はテになる部分で、

真ん中で折ります。

2,3番目は胴に巻く部分で

点線で折って使います。

4番目はお太鼓になる部分で

点線で折って作ります。



緑色は帯芯です。

巾は広めになっているので

自分の幅に切り、

さらにお太鼓と胴の部分に

切り分けて使います。

胴部分は縦半分におり、

お太鼓部分は

横半分に折って使います。





☆ お太鼓を縫います ☆


布の準備ができたら 縫い始めます。

右の図は

お太鼓部分の縫い方を

横から見たところです。

(断面図)

ピンクは帯地

緑は帯芯

青は縫い糸です。

縫い代と帯芯を

縫い合わせています。



お太鼓用の布を、中表に折りたたみ、できあがり線の位置を縫います。

上の辺は縫わないで表返しにする返し口として残します。

次に

帯芯を半分に折り、縫ったお太鼓部分をはさみます。

表に返す時に帯芯が離れてしまうのを防ぐために帯芯を縫い代にゆるく縫いつけます。

縫い代を帯芯の方に倒し、縫い代と帯芯を荒く、ゆるく縫います。しつけ糸を使ってもいいです。

この時、帯のおもてに針糸が出ないように注意して縫ってください。

縫い終わったら、おもてに返します。かどの部分をきっちり返してください。

アイロンを掛け手お太鼓部分を仕上げます。

返し口の所は端を中に折り込み始末します。





☆ 胴部分を縫います ☆

胴部分 はまず、手先を2つ折りにして長い辺を一ヶ所だけ縫い合わせます。

手先の端は切らずにできれば、次のステップで縫う必要がありません。

次に3本を縫い合わせて長くします。

上の図で左上の状態です。

次に中表に折り、できあがり線を縫いますが、途中15〜20cmくらいを縫わずに返し口として残します。

次にお太鼓の時と同じように帯芯で挟み縫いしろと帯芯を荒くゆるく縫い合わせます。

右がその時の断面図です。

帯芯が縫いつけ終われば、おもてに返してアイロンを掛けます。






☆ お太鼓と胴を縫い合わせます ☆



お太鼓のタレと反対側を2つ折りにして胴部分の手先と反対側を挟み込み

太い糸でしっかりと縫い合わせます。

これで完成です。




☆ 畳んで、しまいます ☆

1: まず、細い部分をお太鼓部分の幅に合わせてびょうぶ畳みにします。

前部分の模様を折らないように折り目を調節します。

2: お太鼓部分の接続部に来たら、その部分が真ん中になるように折り目を調節します。

3: お太鼓部分を折った部分に巻き付けるように巻いていきます。

4: コンパクトになりました。

着物を脱いだ後はしっかり乾かしてから畳んでしまいましょう。



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