夏のスタイル


5月中旬から10月の中旬頃までの名古屋は
夏日になる日も多く、半袖が普通のスタイルです。
着物なら、どんな恰好が快適でしょうか?


さて、通常着物は、肌襦袢、長襦袢、そして着物、帯と重ねてきます。
洋服の人が下着とTシャツを着ているときに
3枚も重ねて着て、さらにおなかのまわりに何本も紐を巻くのは暑苦しい限りです。

そこで、工夫をしました。

左で 着ているのは、下が綿ローン (よりのない糸で織った薄い綿の平織り) を体に巻き付けた物。
私の場合は 巾110cmx150cm の 布を 横にしています。 胸の上まできます。
わかりやすいように、模様布 を着ていますが、透ける着物 の場合は 白い方 がいいでしょう。

上は 業務用半襦袢 という商品名の 筒袖うそつき です。
半襟は 木綿のはぎれです。
首まわりがべたつくのは 蒸し暑い名古屋では、辛いからです。


タオル製の 伊達巻きを 補正と 汗取りと 下着の固定 をかねて 締めています。

右の着物は 浴衣です。
江戸時代の 長板染めを再現した柄で 化学染料染めの 木綿平織り です。

藍染では ないので 色が移る心配も ありません。
透けない織り方なので、真夏以外でも 着られます。

帯は タマネギ染めの 麻布製
鯉の帯留めに 三分紐は 絹の真田紐 120cm (デパートの京都展で買いました)



さて、もっと涼しく着たいときは
襟芯を半襟でくるんで、または仕立て襟を、直接着物の襟に縫いつけてします。縫うのは着物の後ろ部分だけ。
襟は 伊達締めで 良い位置に 押さえます。

必要ならば、うそつきお袖も着物に直に縫いつけます。
これで、下着をぐっと 節約できます。
旅行用には 特に便利です。

着物の後ろ部分 (襟肩あき部分) の襟の根本に 付け襟を縫いつけます
前部分の襟は 自由になっています 


梅雨明け、真夏になると、木綿の平織りではさらに暑くなります。
そんな時には、麻の縮み が風通しも良くて涼しさ一番です。
夏のおよばれなど クーラーのきいたところに行くときには
涼しい着物が冷えすぎず 快適です。

透ける着物の場合、上の着方では 袖部分が透けてしまって うそつきを着ていることがばればれ。
これではまずいので うそつきお袖を 付けます。
うそつき襦袢の筒袖に縫いつけても良いのですが
寸法を合わせるのが 意外に大変です。
そんな時は 糸が表に響かないように気を付けて 着物の袖に縫いつけてしまいます。
こうすれば、脱いだときに うそつき襦袢だけ洗えばいいので簡単です。
時間があるときに、うそつきお袖をたくさん作って すべての透ける着物の お袖に縫いつけておけば、安心です。


そうそう、お出かけには暑いときに使う 扇子をお忘れ無く。
夏の着物は 着慣れると 案外汗をかかなくなるものです。
是非、今年の夏期半期は 着物で 涼しさを振りまいてください


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