2007/4/14〜15
金比羅さんのお参り、本宮の天井画見学、金比羅歌舞伎見物へ行きます。
一泊旅行に着物で行きましょう。
極力荷物を軽く、しかも金比羅さんの石段や、歌舞伎見物でも、大丈夫な着物。
リバーシブル着物など色々考えましたが、今回は天気予報もイマイチだったので、
着物は単衣のウール絣、帯はリバーシブルのジャワ更紗。
帯締めと帯揚げは共通。
うそつきお袖を着物に縫いつけ、裾よけはうそつきお袖と共布
筒袖うそつきの衿には帯の雰囲気に合わせた布を半襟に付けました。
着物の場合、もし寒いと言うことがあれば、
それは首回りと袖口、そして身八つ口(脇)です。
なので、その三点を覆うことができる風よけのショールがあれば快適です。
一日中外を歩く場合はショールは気候に合わせた素材、
今回は薄手の木綿にしましたが、早朝の名古屋で使っただけでした。
日差しが強い場合は日よけ帽子(または日傘)、
時には暑いので扇子はいつも必要です。
さて、着物の場合長距離の歩行で問題になるのは履き物です。
昔の人はわらじを履きました。
わらじが旅によい理由は踵にも紐があり踵が固定されることです。
現在、踵が固定される着物用の履き物はただ一種、それは地下足袋です。
ただ、世間に流通している地下足袋の欠点は
1:底が薄く、舗装道路ではクッション性が悪く足に負担がかかる。
2:鼻緒がないため履き物を履いていない様に見られる。
今回、その2点を解決する地下足袋がこれです。
底の部分がエアー底でクッション性の良い地下足袋に飾りの軽い鼻緒を付けた物です。
布用防水スプレーをかけてあります。
名付けてダテ鼻緒付きエアー地下足袋、またの名を地下足袋草履
さっと履けてさっと脱げる下駄や草履の良さはありませんが、木綿製で通気性も良く、
長く歩くときには普通の靴以上に快適です。
そして、欠かせないのが杖、または杖にもなる丈夫な日傘です。
杖がよい理由は、
1:足の負担を少しだけ腕に肩代わりしてもらう。
2:杖を注意してつく事で足元に注意をし、ゆっくり歩く。
決して杖に頼りすぎる事無くなく、バランスを取る助けにする程度。
このように考えると、杖は旅の良いお供になります。
さて、旅行の場合、歩くばかりではなく乗り物にも乗ります。
乗り物で背もたれがある場合、
お太鼓の帯枕が厚いと背中を背もたれに付けた場合、
前屈みになり長時間では腹部を圧迫して苦しくなります。
腰ひもはなるべく下腹に締め、帯も下目に結び、
帯枕は薄目を選ぶと楽になりますが、
角出しに結ぶと腰のくぼみに帯の厚い部分が来て腰椎のカーブが保たれ楽です。
帯は、位置が正しければコルセットの役目を果たすので、
長時間の歩行などの場合、洋装より身体が楽です。
さあ、皆さんも着物で旅行、いかがですか?