ウールのキモノ


絹の着物は、とてもいい物ですが、ただ困るのはお洗濯です。
汚さない限り洗うことを心配しなくても良いのですが、
それでも、一旦洗うとなるとクリーニング代がずいぶんとかさみます。
セルフクリーニング屋さんという手もありますが、
まだあまり普及していません。



その点、ポリエステルの着物は、とても安心です。
メーカー品はネットに入れて洗濯機で回しても大丈夫。
最近とてもきれいなものがでてきたので、
雨の日用に、少しずつ買い足しています。
柔らか物風だけでなく、織りの着物の雰囲気をまねた物もあり
とても、種類が豊富になってきました。

一つ問題は、サイズです。
若い人をターゲットにしているので、
Lサイズの裄が1尺8寸(68cm)こちらがメインになってきているようです。
Mサイズすら余り無い時がありこれでも1尺7寸5分(66〜67cm)
私のサイズは1尺7寸(64cm)古い着物では1尺6寸5分(62cm)です。
Mサイズであれば、着ることができるので買っても良いのですが、
Lサイズは身幅も大きくなってさすがにきれいに着られません。

さて、もう一つの欠点は着心地です。
ポリエステルは重くて、寒い時は寒く、暑い時は蒸し暑いのです。





という訳で、いきおい雨の日以外は、秋冬春ならウール、夏は木綿、麻。ということになります。

ウールはポリより軽く、着ていて蒸し暑さがなくしかもシワになりにくく、とても良いのです。
おまけにクリーニングは (近くのクリーニング店では) 洋服並みの値段。
これは、ありがたいです。
ただ自分で洗ったら、木綿や麻ほどうまくできませんでした。

ウールの欠点は
今や普段着を着る人がほとんどいないので、おしゃれな色柄がない、ということです。

ここに私のつよ〜い味方。
大須です。コメ兵着物や松屋大丸さんはじめ
ここには不思議なお店が多く、古い反物がどこからかやってくるらしく、
ウールがおしゃれだった時代のステキな反物が時々出てくるのです。

今すぐ欲しいと言っても無いウールですが、
丹念に根気強く探した結果、ウールがずいぶん集まってきました。

知人からの頂き物
黒い織り模様があります
かっちりした
おそらくシルクウール
薄手のシルクウール
プリント柄
織り模様と
透かし織りのある
込み入った物
薄手のプリント柄
ポリとリバーシブルにしました
織り模様の無地
しゃりっとしたシルクウール
紬風織り模様
お嫁に持ってきた物
織り模様
サマーウール
かすり織り模様
親に反物でもらった
サマーウール
かすり風のプリント物
極薄手のポーラー
無地


多くのウールは絹やナイロンなどが混じって色々な風合いになっています。
ウール100%はほっこりした感じです。

サマーウールはさらりとした軽い感じですが、透けるというほどでもないので
暖かくなってからの季節に良いようです。

ポーラーというのは
サマーウールよりさらに薄手で、ほとんど透けるほどです。
かなり暑い時にも着られるようです。

どのウールも単衣仕立てにしてもらって着ています。
ただ一枚だけはとても薄く、腰がない感じだったのでポリの着物地と裏表にしてリバーシブルに仕立てました。
とてもぶ厚くなりましたが寒い季節には良いです。





さて、以下は大須で見つけた古い“しょうざん”ブランドのウールです。

とてもステキな柄だったので、友達4人で分けました。
一番右がサファリうまこさんとして、
私の手元に残りました。

この後はもう見かけなくなりました。とても残念です。

こういったステキな柄があるとますますウールが身近になるんですけど。
もっとも、発売当時はなかなかのお値段だったに違いありませんけどね。



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