柳染めの帯 1

柳の枝で反物を染める

2005/10

庭に挿し木で大きくなったしだれ柳の木があります。

街中の狭い庭なので、柳の木をのびのびと大きくするわけにはいきません。

毎年自分の背くらいのところで枝を切ってしまいますが、切った枝で染め物をしてみようという気になりました。


今年は特に枝が多かったので、他に利用できない形の太めの枝を眺めて考えました。

柳の枝は皮を剥くととても白いのできっと色が出るのは、皮だろうと。

そこで皮を剥いて大鍋に入れ、いつものようにぐつぐつ煮ました。

煮汁が茶色くなってきました。



数日間朝に夕に火を入れ、やっと時間が出来た時に染めにかかりました。

白生地 5.5m を使いますが、ずいぶん長いのと、

お太鼓と胴部分を一緒に仕立てることがまだ出来ないので

2枚に分けて染めることにしました。

胴部分はミョウバンを溶かした湯につけてミョウバン媒染をしました。

お太鼓部分は裏とタレを硫酸第一鉄を使って媒染し黒っぽい色にしました。



染め分ける部分は糸で粗く縫って目印としました。




染めたあとが問題です。

このまま乾すとしっかりした生地とはいえ長いのでゆがんだり皺になったりします。

そこで、あらかじめ考え、柳の枝のうち程よい太さの物を反物より少しに長く切りそろえ

押しピンを用意し、伸子の代わりとします。

ご覧の通りです。



乾いたところで、帯の形に畳んでみました。

優しい色になりました。それほど染めむらもなく素人仕事にしては上出来と自己満足です。



次は柄を何とかして描きたいのですが、

どうすれば、良いのでしょうか。思いつきません




柳染めの帯2へ続く

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