在原業平 ☆ 八つ橋 ☆ カキツバタ

2006/5/22


名古屋近郊の知立には八橋というところがあります。
ここは伊勢物語の主人公とされる在原業平が京の都からあずまの国へ行く途中でカキツバタの群生するを見て

からころも
きつつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
たびをしぞおもふ

と頭にカキツバタの5文字を読み込んだ歌で有名になりました

さて、先週のテレビで八橋のカキツバタが満開になったという報道があったので、
今日やっと時間が取れて行って来ました。

名鉄で刈谷まで行き、猿投行きの普通電車に乗り換えて2駅目、三河八橋の駅で降ります。

駅舎を出て右方向へどんどん歩きます。
川を渡って車は左ですが、人間はそのまままっすぐ進みます。

この辺りは麦畑が広がっています。色づいています。麦秋というのでしょうか。


水田もあって、田植えの準備中の所、済んだところ、済んでいないところがあります。


無量寿寺につきました。デカデカとかきつばた園の看板が出ていますね。


あ、無量寿寺の山門を撮るのを忘れていますが、
八橋旧跡の碑が建っています


お寺にはいくつもの池が作ってあり、カキツバタが植わっています。
まだまだ花は咲いています。きれいな青紫の凛とした花です。

池と池の間はちょっとした林になっていて
暗いところから明るいところに出るおもしろさがあります。

本日のわたしの出で立ちは、ちょっと時季はずれのフジの模様、
ポリの楊柳浴衣を着物に着てウレタン底の雨用草履
バティック帯を角出しに結び、お弁当を背中にしょっています。
でも後ろ姿はちょっと変ですね。お弁当は帯の中に入れた方がすっきりするようです。
手に持つのは製作途中の熱線遮断日傘。


茶室があったり、庭園になっていたり、あちらこちらに石碑や説明の立て札が立てられています。

園内には所々茶店があり、お土産や軽食を出しています。
茶店に隣接した屋根付きの休憩所でお弁当を開きます。
今日はロングスカーフにお弁当を包みました。
中はいつもの茹で野菜と鮭のムニエルおにぎり、スポーツドリンク(たまたま家にあった)
サランラップで包み、お箸も忘れずに。

食べたあとのごみは包んでまた背中にしょって、今度は帯の中に入れました。
このスカーフは帯締めの代わりになります。
帯締めがだぶってしまいました。
次回からはこれを帯締め兼用にすればよいですね。

さて、お腹もふくれたところで、
入り口でもらった観光案内書に従って、無量寿寺を出てもう少し先に進みます。
しばらく行って最初の信号を右折するとそこは鎌倉街道のようです。

しばらく行くと、在原寺に来ました。
在原業平の菩提を弔ったお寺だそうです。ここにもカキツバタがありますが、
色が少し違います。青みが少ないですね。

さらに行くと鎌倉街道の碑と根上がりの松があります。
根の下の土が流れたために根が上がったと書いてあり、
広重の東海名所図絵にも出ているそうですが・・・

在原寺 根上りの松と鎌倉街道の碑 根上り松の全景


さらに行くと八つ橋の伝説の地という石碑があり、
在原業平が歌を詠んだ当時のカキツバタはここに生えていたらしい。
まあ、真偽のほどは別としても、ここは小高い山になっていて
在原業平の供養塔が建てられています。

八つ橋伝説の地 在原業平の供養塔


これだけ歩きましたが、それほど時間は経っていません。
お弁当を食べてゆっくりして半日コースでした。

おやつにドンクのカヌレを買って、家で食べました。

外はもっちりと硬く、中はねっとり。ヨーグルトポムポムの中身がふくらんだような感じでした。


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