毎年桜のつぼみがふくらむ頃
余分な枝を切るついでに桜染めをします。
2003年は3月2日にしだれ桜の蕾の先に赤い色が見えたので
急いで紅しだれと普通のしだれ桜の枝払いをしました。
切った枝を細かく細かく切ったり割ったり。
大鍋に入れて毎朝毎晩火を入れます。
6日目に重曹を入れました。
一週間煮たらこんなに濃い液ができました。左は枝を取り出したところです。
重曹が残り少なかったのと、熱いときに入れたので吹きこぼれてしまい、失敗失敗。
弱火にかけたまま | 布を入れます ムラにならぬよう菜箸で混ぜます。 |
媒染液につけこれは鉄媒染液 | お湯で洗います |
染め液 → 媒染液 → 洗う
これを望みの色になるまで繰り返します。
乾くと色はぐっと薄くなるので、ご注意。
最後に洗剤で洗い お酢を入れた液にざっと浸け 最後に柔軟剤に浸けて 日に干します |
生乾きの時にアイロンをかけると できあがり これは半分だけ染めたもの |
媒染剤はミョウバンを使うと茶色に近いサーモンピンク
木酢酸鉄を使うと茶色っぽいグレーになります。
絹ではなく、シノン(牛乳蛋白とアクリルニトリルの重合させたもの:プロミックス)を染めると
見事なピンク(ミョウバン)とピンクグレー(鉄)になります。
手持ちのシノンが残り少なく、残念です。
毎年桜染めをする桜の木ですが、
今年初めて花を咲かせました。
紅枝垂れと思っていたのですが、
咲いた花を見るとほとんど白です。
しかし、木肌は赤いのです。
一方もう一本の方は木肌は白いのですが、
花はピンクです。
布が染まるのはどこの色素なのでしょうか?