灘の酒ウォーク

2005/6/4


神戸に行く用があったのですが、急に半日のあき時間ができました。
せっかくなので、どこかに行こうと思いました。
でも、それほど時間にゆとりがあるわけでもありません。
観光用チラシの中から、灘の酒蔵巡りを選びました。

午後2時に出発です。
チラシの地図に従い、神戸の三ノ宮から阪神電鉄に乗り、魚崎で降りました。
降りて辺りを見回し、案内板を見つけたのですが、
いまいち行く方向がわかりません。
案内板に頼るのはやめ、チラシの略図を信用することにしました。
案内板から離れ、それらしい道を南に下ります。
震災のせいでしょうか、道も建物も真新しくきれいに整備されています。

あ、最初のお店を見つけました。櫻正宗記念館・櫻宴です。


中は古い道具などで昔の酒造りの様子を伝える工夫がしてあります。
喫茶部と販売所があります。

重いカメラは持ってこなかったので、またしてもケイタイのカメラで証拠写真だけを撮ります。

次に来たのは浜福鶴・吟醸工房です。


ここは全体が販売所と言った感じで、
奥に行くと作っている実際の所を見学できるようになっています。
しかし、6月の今は残念ながら作っていません。タンクは空でした。

次にたどり着いたのは菊正宗酒造記念館です。


ここは、今までの所より規模が大きく立派な記念館になっていました。
お庭がきれいです。
あ、販売所の一角には試飲コーナーがあります。
おねえさんがどうぞと勧めてくれます。
あまり飲めないんです、とか言いながら、頂きます。
あぁ、なんておいしいお酒なんでしょう。濃厚な味わいです。
アルコール濃度が19度あるのだそうです。
酔ってしまいそうなので、もったいないけど、半分だけにしました。

ここまで良い天気の中を歩いてきたので、のどが渇いています。
売り場を見ているとカップ甘酒がおいてあります。
冷たいのを一本買って、そこで頂きました。
夏に冷たい甘酒っておいしいんですよね、とかおしゃべりします。
あ、アイスクリームの酒粕味なんてのがありますよ♪
これも買って、もう少し先で食べることにしました。
お酒のせいか冷たい物のせいか、ちょっと頭が痛い・・・

さて、元気になったところで、また次をめざします。
大きな工場のような所の間を歩きます。建物の上に白鶴マークがあります。
白鶴酒造資料館に着きました。
何台も並んだ観光バスから人が降りてきています。

あれ?でも資料館はどこでしょう。
工場入り口のような所の守衛さんが、ここに記帳してくださいと言います。
あちらが資料館なので、これをそこで出して頂くと、試飲できます、と言うことです。

そう言えば、敷地の一角が日本家屋ときれいなお庭仕立てになっています。
二階は立派な資料館になっていて、お人形さんが昔の酒造りの様子を伝えています。


ここも、試飲コーナーで試飲ができました。
アルコールは21度です、と言うことです。半分だけにしました。
うーん、先ほどのよりは辛口ですね。
ちょっと酔いが回ってきたかしら?頭痛はどこへやら。

さて、また次を目指します。次は距離もあるので、なかなかたどり着けません。
途中には私の好きな剣菱がありました。でも、資料館は無いのです。
ちょっと不安になった頃、瀧鯉・蔵元倶楽部・酒匠館に到着です。


ここはこぢんまりとしていて個人の家と言った感じです。
門構えに味があり’97NHKテレビドラマ甘辛しゃんの撮影に使われたと書いてあります。
ここも奥が販売所になっていて、試飲させてもらいました。
このお酒はタンクから直接注いだ物だそうです。香りがとてもよいと感じました。

そこを出た庭先で、先ほど買った酒粕入りアイスクリームを食べました。
暑いので半分溶けていましたが、酒粕の香りが思いのほか良くあっています。
味もまろやか。おいしいです。
体がホカホカするのはお酒のせい?暑いせい?
でも、一生懸命歩くので、アルコールもエネルギーになってしまうようです。
さて、また出発します。

次の泉勇之介商店は土日休みということですが、一応前まで行きました。でも写真はなし。


次は神戸酒心館。清酒福壽醸造元だそうです。
ここは文化施設的で多目的ホール、酒販売、諸国食品市場、貸しギャラリー、レストラン、
お酒を造っている時期限定の見学、お庭、などになっています。
ここで4時になってしまったので、次の沢の鶴はもう終了しています。
では、ここを最後にしておみやげを買いましょう。

吟醸酒入りのパウンドケーキが本日のお買い得。
では、21個くださいな。え?箱がないから、お酒の箱でもいいですか?だそうです。
はい。一つだけは、自分で試食してみます。おいしいですね♪
お酒の試飲もぬかりなく・・・ここはセルフサービスだったので、
なめる程度に2種類試飲。今月のおすすめの酒“夏越の酒”というのがおいしかったです。

さて、これで酒蔵巡りはお終いです。ああ、よく歩きました。
最後におまけ、奈良漬けの神戸甲南武庫の郷というところにも寄りました。
粕漬けは重いのでほんの少しだけ買いました。

灘は六甲山からの良い水と六甲おろしの冷たい風、契約農家からの良い米と
それを精白する水車の動力になる急峻な川の流れがそろって良い酒ができたと、どこにも書いてあります。
しかもこの地区には川が3本もあり、おまけにすぐそこが海なのです。これほど海が近いとは!
江戸時代ではこれがものすごく有利に働いた事が実感できます。

さらに、ここで供給される酒粕を使って粕漬けが作られたことも当然なのでしょう。

さて、日本酒のおみやげはさらに重いので買わなかったのですが、
これから日々のお酒を買う時にはしっかり参考にしようと思ったのでした。


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